別れる理由 その２。

※１つ前のエントリから読んでね。

で、アタシは半ギレの状態で
『てか４巻とも持ってったらアタシ出来ないよね？
　そのうえバンドまで？無理だからね』
と低い声でウリに言う。
その瞬間、電話の向こうで小さな子供の声。

『バンドいるいるいる〜!!　ビリー、ビリー♪』

悪びれもせずウリの声が続く。

『…って、可愛い子供が言ってますが？』

別れる理由 その１。

ウリが一足早く、長い夏休みに入り、
8/11から実家に帰ってきている。
アタシは金融業界だから毎年夏休みなんてない。
でも、なんだかんだいって盆の頃に有休を取って
今年もウリと温泉旅行をすることになった。

なのに、
直前でアタシはウリにキレてしまった。
温泉旅行もキャンセルしようと言った。
もう本当に別れようと思った。

原因を話せばドン引きするかも知れない。
ミサキは器の小さなヤツだ…と思われるだろう。
でも、心底ウリに対し、憎悪感を抱いてしまった。

その原因というのが…

プラン１。

まったく…。
金が要ってしょうがない。
今月は車検と住民税、
来月は任意保険の支払いで超〜生活苦だ。

車検の為に実家に帰り、母親にウリの退職を伝えた。
『不安定すぎて嫁にやれない』
と言った。
そりゃーそーだな。

ウリとの相談の中で、
来月、ウリが次の仕事を決めたら、
賃貸でマンションを借り、同居して、
結婚までの間、アタシも働き、
アタシの収入は全て、貯金をしてみてはどうか…
というプランが挙がった。

で、アタシの貯金から
アタシの来年の住民税と
新しく必要な家電製品の費用を確保する…という。

腑に落ちない…。

ウリの決断。

ウリが明日、正式に辞表を提出するそうだ。
それなりに相談はあったんだけれども、
結局決めるのはウリだから…と思って
アタシは余計な口出ししなかった。
ウリは一人で悩んで、一人で決断した。

正直、残念だ。
田舎暮らしの不安もあったし、
親や友達と遠く離れることは淋しいと思ったけど、
今の職場は大手だったし、安定もあったのに。
アタシはホント言うと続けて欲しかった。
でも、続かない…と本人が言ってるのに
無理に続けたところで、余計に将来不安定だから
こればっかりは、選択権はウリにあるんだと思う。

で、この決断をもって、
アタシとの将来設計が僅かに先延ばしになった。
アタシが理想としていた、
アタシが仕事を辞めて同居…のプランは
絶対的に不可能となってしまった。

アタシもアタシで、
今の勤務先は大手で、給与に安定がある。
でも、同僚にも退職話をこぼしてた以上、
長く勤める気力はない。
だから９月末をもって、辞めようと思う。

またココにきて、新しい仕事だの、面接だの、
わずらわしい一幕を余儀なくされた…。

さすが、フセイリツ…。

意外。

最近、仕事がホントにイヤでイヤで、
ヒサシブリに情緒不安定になり、ウリの前で泣いた。
だから…というワケではないけれど、
翌日、アタシ達の将来について話し合った。

アタシは一刻も早く今の仕事を辞めたい。
「結婚」という形でなくてもいい。
でも「結婚」という形でなければ自分を養えない。
だから、ウリが今住んでいる独身寮の契約が切れる来月、
ウリが今の仕事を続けて県外に賃貸を借りるか、
それとも新しい仕事を探して大阪に戻ってくるか…で、
どっちに転んでもその先の「同居」に大きな期待を抱いていた。

でも、ウリは意外な答えを出してきた。